オバケのＱ太郎

『やあ正ちゃん、学校の帰りかい？』

『僕はママに頼まれたおつかいの途中だよ』

『そうそう、もし学校でいじめにあったりしたら僕にすぐさま相談してね。
オバケには学校も試験も法律もないから、多少の無茶は可能なんだ』

『さて、、僕は行くよ。じゃ、また』

『てめえらかぁー！！てめえらが正ちゃんをいじめやがったのかぁーー！！
ふざけやがって糞が！文部省とゆとり教育が許しても、このＱ太郎容赦せんっ！！』

『いいかクソガキども！２度と正ちゃんをいじめないと、このＱちゃんに誓えィ！！
こちとら失うモノなんて何も無えｴんだよ、ゴラぁ！！
『マジなにすっかワカンねーぞオラぁ！！』

・・・・ポン

『あ！？誰だコラッ！今良いとこ、、、あ！！お、オマワリさん！？
ち、違うんです！！僕、何もしてません！！』

『ちょっとこの子とスキンシップしてただけですよ。いや〜、マジになっちゃダメですよ〜
ねっ、正ちゃん・・・・って、あれれ〜！？正ちゃんいねえし！！』

『え？僕？？、僕は職業オバケのＱ太郎です、はい。
え？国籍？？、故郷はオバケの国です、はい。
え？？警察署まで同行しろって！？、、え、え〜！！』

『ちょっと待ってください！！ちょっと悪ふざけが過ぎただけなんです！！
今の居場所を守るために、ちょっと過剰に行動しちゃっただけなんです！！』

『あうっ・・・！お、オマワリさん良く見るとカッコイイですね、
ブロッケンＪｒに似てるって言われません？
いや〜、実は僕も子供の頃は警察官になりたいな〜ってずっと思ってたんですよ』

『・・・あ！ちょっと腕ひっぱらないで！待って、待って〜！！ごめんさい〜！！』

『上等じゃあぁ〜！！ワシには失う物なんて何もないんじゃぁ〜！！
やってやるぜ！かかって来いやポリ公！！』

・・・カチリ。

『え！？あれ！？あれれれ〜！？？ちょっと、なに抜いちゃってるの？
日本のオマワリさんがそれを使っちゃったら終わりでしょ！？』

『あ！？もしかしてオバケに対しては使っても問題ないとか思っちゃってる？
なんだろこの状況？？なんでこんな事になっちゃってるの？？』

『正ちゃんをいじめっ子から守るために来たはずが、
いつもまにか眉間に銃口を突きつけられちゃってる…

しょ、正ちゃーん！！どこーー！？正ちゃーん！！正ちゃ・・・』

　・・・ズキューン！！

「やあ、ただいま正ちゃん」

「ハ〜イ、ドウシマシタ〜？ショウチャーン
ハヤク、プレステノツヅキヲシマショ〜ウ」

て、てめぇは怒論派ぁぁぁ！！！」

「コレハコレハ、Ｑチャンジャアリマセンカ。
オバケトーナメント、、イライデスカネ」

「怒論派ぁ！！テメエぇ、俺のホーリーランド(居場所)でなにやってんだゴラぁ！！」

「キャハ！コンナニ イゴコチノヨイバショハ ホカニアリマセ〜ン
「コノホーリーランドハ、コノ ドロンパガモライマ〜ス」

「失せろやぁぁ！！このミジンコ野郎がぁぁ！！」

「うおおおぉぉぉぉぉ！！この一撃に全てを込めるゥ！！
見ててくださいアバン先生！！

今、この場で勝負をかける！！」

「ベアクローＸ２デ２００マンパワー！
イツモノ２バイノ ジャンプガ クワワッテ４００マンパワー！
ソシテ イツモノ３バイノ カイテンヲクワエレバ１２００マンパワーデ〜ス！！」

「・・・ひ、ひでぶ…」
「・・・ア、アベシ デ〜ス…」

こうして、大原家に平和が訪れたのであった。
その平穏が破られる事はもう無いであろう。

そう、しばしの間は･･･