〜之れまでの粗筋〜
駿河上御前試合にて伊良子清玄との血戦を迎えた藤木源之助。
死闘の中互いを理解し、戦い抜いた彼らを待ち受けていた運命は凄絶無惨なる相討ちであった。
しかし、死んだはずの藤木源之助は再び目を覚ます。
そこは地獄ではなく、駿河城内の一室。
彼は、狒狒の黒焼きの持つ神秘の効力にて甦らせられたのだ。
そして、目の前には全ての元凶たる忠長が…
構え合う二人。そこへ駆けつけた三重の手にした白い貝殻から光が反射、
目が眩みひるんだ忠長を、源之助は流れ一線、これを打つ。
忠長は刀の峰で直撃を防ぐも、あまりの威力に駿河城から吹き飛んでしまう。
そこへ…
清玄「徳川忠長、将軍の器量にあらず! 美しくなくては殿とは言えぬ!」
こうして駿河の平和は守られた。
伊良子清玄は日本全国へ剣技の伝授に旅立ち、全ての武士の助けとなるだろう。
源之助は、お家を守り抜く強固な貝殻として戦い続ける。
駿河に完全なる平和の訪れる、その日まで!
シグルイのススメ・完