cheapさんネタ特集

 

「・・・・・・ったくよう、なんの因果か・・・
オレのようなイキのいい若ェ者がよぅ
昼の日中に空き地の場所取りなんてよォ

・・・・・・ア!
そこ入るんじゃ・・・・!」

『ヤァ、すまんすまん』

「・・・・・あ・・・・・・・・・いえ」

【野比のび太と出来杉英才が誰もいない空き地に戦闘態勢でいる】

この両名の直撃世代とは言えぬ第二世代の彼と言えども
今、自分が置かれてしまった立場の重大さだけは 十分に認識できた。
それは他人の事など考えたこともなかったぐうたらな男が
偶然にも未来からきた猫型ロボットを手に入れてしまった心理にも似て・・・ッッ

「目の上のタンコブだった。

あなたの持つ知性、あなたの持つカリスマ性(しずちゃんも)
そのどれもがうらめしく そのどれもが憎く・・・・・・・」

「出来杉英才さえいなければッッッッ!!」

「そんなことばかり考えていた・・・・
今は感謝している・・・・・。」

ニタァ〜〜

『オモシロイものだね

お互いに、同じことを考えていたワケだ。

俺も・・・・・・・・

君がうらやましかった・・・・。
一度でいいから他人ことなどどうでもいい。』

『自分だけのための大長編をやってみたかったよ』

「ハハハハハハハ。

誉め言葉になってません―――

・・・・・・・・・・・・・・・なってませんが」


【報われました】

源静香へのプロポーズ権を賭けて
幼き日にかけずり回った空き地へと還ってきた二人。
――果たして静香はどちらに微笑むのか――

 

立会人を務めていた源静香(10)はこのときの様子をこう語って いる

『秘密道具の使用を十八番にしていたのび太も――
追いつめられていたんでしょうね
最後の最後―――
最も信頼の足る武器として使用したのは
己の「ドラえもん」でしたよ。

私らも趣味でバイオリンやってる身ですから
これだけはワカる
迫り来るドラえもんからは絶対に逃げられない

もっと厳密に言うと、
逃げられる歌がないというべきかな

アハハハ
ここであえて「歌」という言葉を使ったのはですね』

『あれは歌じゃない』

『ジャイアンの音域ってヘルツでは計れないんですってね
家中のネズミを家から追い出すっていうんですから
・・・ネズミですよ、ハーメルンじゃあるまいし。

歌唱力ってのは生来のものとは聞いてますが
神様ってのはスゴいプレゼントをしてしまうものですわ』

ボエェェェェェェエエエェエ―――〜!!!

『桁外れの歌唱力にモノ言わせて
人間の鼓膜を突き潰すなんてねェ
歌とは呼べんでしょう。
「ジャイアンリサイタル」って言われてるんですって?
後で聞いたんですけど。』

 

『ドラえもんが敗れたァァァァァ
恐るべきはギガゾンビィィィ

22世紀の粋とも言える絶具石ヤリを
真っ向からカウンターで切って落としましたァ――ッ

ドラえもんが喫したよもやの返り討ちッッ
これほどの差を予測し得ましょうッッ

オオオ
息も絶え絶えながらドラえもんッッ
自力で立ち上がりました
しかし勝負はついているッ
決着はついているゥゥゥ――ッッ』

「・・・・・・残念、一世紀負けたか!!」

 

 

「ふっふっふ

タケコプター、どこでもドア、タイムマシン、
ヒラリマント、空気砲、四次元ポケット。

そんなもの、全て
捨て去ったところに

ドラえもんの値打ちが、ある!」(ありません)

「出来損ないの明日のため」

尊・野・比!

「俺は出来杉を殺るのだ!」

 

 

「しずちゃん・・・・・、
もうのび太とはキスしたのかい?
まだだよなァ」

「初めての相手はのび太ではないッ!
この出来杉だッ!――ッ!」

 

 

 

「ホーウ じゃあ誰がこのドラえもんの代わりをやるんだ!?」

ドラドラドラドラドラドラアッ!

 

 

 

「おじいちゃんは気付いてない様だから、
しっかり言葉にしてやる。

いいか?これはイジメなんだ。
小学生がこれだけの力、俺達のような桁違いの
道具をふるう存在を受け入れると思うか?

あるわけがないな!そんなことが!
血まなこになり集団でイジメ殺しに来るだろう!

自分たちの居場所を脅かすものに対し奴等がどんな行動にでるか!
おじいちゃんの胸裡には刻み込まれているはずだ・・・・!!」

『もしもそうなったら、僕は急いで逃げよう
そしてまたほとぼりがさめたら、

静香に寄りそうよ。』

伝説のガンマン、【ノービ・ザ・スタンピード】
かつて一つの町を一人の死人も出さずに救った英雄。
罪人らは皆、安らかな眠りのうちに縛についた。

自分の撃った相手の返り血を浴びて意識を失う優しい死神がその手につかみ取るのは・・・・・・・

静香か、はたまたジャイ子か

by cheapさん

 

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