スマブラ妖怪事典

 

『寝落ち』

一日の終わり、WiFi対戦をちょっと楽しんで寝ようと
WiFi接続して対戦相手を待ち、ようやく対戦相手が集まった…と思ったら
全く動こうとしないキャラが居る場合がある。
これはキャラが妖怪「寝落ち」に取り憑かれてしまっているからだ。

寝落ちは性質上、夜によく現れる。寝落ちに取り憑かれたキャラは全く動かないから
攻撃しても無抵抗…ではあるのだが、そいつを倒しても他の対戦相手に卑怯と思われたり虚しくもあり
どうにもこうにも手を出しようもない迷惑な相手なのである。

しかもこの寝落ち、ゲームの特性上試合が終わってもWiFi通信から抜けることがないので
寝落ちが離れるまで、延々とWiFiで対戦相手に迷惑をかけ続けるという質の悪さだ。

ちなみに寝落ちと思いほったらかしていたら突然動き出す事もある。
これは単なるトイレ休憩だと思われる。

 

 

 

『終点虫』

スマブラXではステージ数は41もある。
41もあるから様々な対戦模様が繰り広げられている…と思われるのだが
実際は「終点」という、ただの真っ平らなステージに偏りがちである。
これは「終点虫」という妖怪に取り憑かれてしまっているからだと思われる。
終点虫は、終点…最終ステージに出てくる「マスターハンド」に似た虫で
今作では「ボスバトルの休憩所」とまで揶揄されるほど影が薄くなっており
そんなマスターハンドの怨念が集結し作り出された妖怪と言われている。

終点虫に取り憑かれてしまうと
「真っ当な戦いが出きる場所はここだけ」「障害物がないから公平な戦いが出来る」と
頭が固くなっていってしまい、さらには「アイテム無しの方がよい」とまで言い出すようになる。
せっかく多くのステージやアイテムがあるのに、何故遊びの幅を封じてしまうのか…
終点虫には取り憑かれたくないものである。

 

 

『終点返し』

相変わらず続々と増え続けている「終点虫」であるが、終点虫には仲間が居る。
終点というステージは以前お伝えしたとおり、ただの真っ平らなステージであるのだが
そのステージの縁の部分は、内側に抉り込むT字状の構造になっており
場外からの復帰の際、その縁部分に入り込んでしまい、引っ掛かって復帰出来ないことがよくある。
それが終点虫の仲間、妖怪「終点返し」のせいなのである。

終点返しは、マスターハンド以上に影が薄く弱くさえも思える「クレイジーハンド」の怨念で
マスターハンドの怨念、終点虫と共謀し、終点に誘い込んだプレイヤーを
縁の部分に強引に誘い込み、奈落に突き落とすという恐ろしい妖怪なのである。

他のステージでも同様のことは起こるのだが、終点だけ際立って多いのは
この2匹の妖怪のせいなのである…あまり近寄りたくないものだ。

 

 

 

『ネガティブゾーン』

弟、2コンキャラ、2番手、緑のヤツ、ル…なんとか・・・
と、ありがたくない呼び名でお馴染みのルイージ。
そんな彼に相応しい最後の切り札が「ネガティブゾーン」である。
妬み嫉み僻み憎み弱み蔑み恨み痛み悲しみ…等の感情爆発により特殊な空間を作りだし
その空間内では、攻撃力低、ふっとび増、尻餅、ダメージ増、気絶、アピール、眠り、スロー、花…等の
マイナス効果しか得られないという、実に彼らしい切り札である。

背後にはルイージの恋人と言う設定(違うかも)のデイジー、そしてファミコンの2コントローラー
今のルイージキャラ設定の元となったと言われている吉田戦車「はまり道」のルイージ
そしてこの事件・・・

・・・そんな悲しい彼を笑いながら使い続けていく事で
ルイージも報われるんじゃないだろうか・・・

 

 

 

『光神(ピカ)』

「ポケットモンスター」から生まれた人気キャラであるピカチュウは
老若男女誰からも愛されているキャラクターである。

しかしそんな愛らしいピカチュウが今作スマブラXでは猛威を振るっている。
「ピカ〜!」「ピカ〜!」と、そこら中に雷を落とし
「ピカチュウがお怒りになった!」と、その様子を見た人々が
「光神(ピカ)様」と恐れ敬うようになった。

「触らぬ神に祟りなし」と光神様を怒らせず近寄らない人も居れば
逆に「ピカ厨」と蔑み獲物にしている強者も存在する。

 

 

 

『テレサシール』

今作からの新コレクションアイテム「シール」。
フィギュアほどありがたみはないが数が揃えばそれなりに嬉しいものである。
そんなシールをボケ〜っと眺めている時に、妙なことに気付く。
「ん?何でこんなにテレサシールばかり一杯あるんだろう?」と。

物がお化けのシール(見た目は間抜けで可愛らしいものだが…)だけに
ちょっとだけ怖いものがあり不安になったりもする。
特に害の無い、人を驚かせるのが好きな妖怪だと言われている。

 

 

 

『恐るべき親父達』

KONAMIの「メタルギア」シリーズからの
メーカーを越えた夢の参戦キャラ「ソリッド・スネーク」。
発表当初は誰もが興奮したのだが、発売後は不思議なことにネタキャラとなっている。
ステージの隅で段ボールに籠もっていたり、匍匐前進や地雷自爆を繰り返す。
それを無視をして戦っていると、リモコンミサイルを撃ってきたりと邪魔な面もある。

そんなスネークがたまたま二人以上揃い、そういう遊び方を繰り返していると
次の戦いでスネークが4人に増えることが良くある。これが「恐るべき親父達」だ。

4人のスネークが戦いもせず、上記のような事を繰り返すだけで、はっきり言って不毛ではあるのだが
やっている当人達は不思議な充実感があるらしい。
スネークという不思議な魅力溢れるキャラだからこそ起こる現象なのだろう。

 

 

 

『発狂大王』

マリオシリーズのボスとしてお馴染みのクッパ大王。
いかにも重量級な威厳溢れる姿形が格好いいキャラであるのだが
今作からの新技、横Bで繰り出される「ダイビングプレス」は、相手を捕まえて空高く舞いあがり
そしてそのまま落下し押し潰すという、重量級とは思えない華麗な動きを見せてくれる。

しかしこの技、空中制御がかなり効くので相手を道連れにするのにもってこいの技なのである…
それに目を付けた一部プレイヤーが、対戦相手を無差別に道連れにする
まるで発狂したかのような行為が横行している。

この行為はプレイヤーの発狂度合い(発狂大王度)に依るので、危ないと思ったプレイヤーには
近寄らない、相手をしないのが賢明であると思われる。

 

 

 

『密林のソリスト(独奏者)』

初代スマブラからの参戦者、ドンキーコング。
前作からそんなに性能も変わらず、重量級のハンデもそこまで感じさせない今作では
なかなかの強さを誇っていると思われる。
しかし最後の切り札「タルコンガビート」が結構悲しいものとなっている。

曲に合わせてボタンを押すことで、攻撃範囲と威力が上がるリズムゲーム的な特殊な技なのだが
WiFi対戦でのラグや、ヒットストップ(攻撃で画面が止まる演出)、
一部キャラの変身による読み込みラグ等で、ボタンのタイミングがドンドンずれていってしまうのだ。
そしてこの技、ドンキーは動くことが出来ないので、対戦相手は技の攻撃範囲外に避難し
そこで何事もないように対戦を続けられてしまう…

WiFiで技の最高状態を維持するのさえ至難なものなのに、それさえもほぼ無視される…
対戦中、陽気で…そして悲しい音楽が聞こえてきたら「密林のソリスト」の事を思いだして欲しい。

 

 

 

『86420』

スマブラWiFiユーザーにはお馴染みの数字である「86420」…
これは結構頻繁に起こる通信エラーのコードである。
原因は「サーバーの混雑」等、色々と原因があるそうだがいまいちはっきりとしない。
どうもこの数字から妖怪の気配が感じられてるのである。
僕は色々と調べてみた。

「86420」というなんとも意味ありげな数字、何か隠されているのではないかと
適当な字を当ててみたり並び替えたりしてみたが何も読みとれない。
8→6→4→2→0と2ずつ減っている数字…2ずつ減る、二減る、弐…似…荷…
「荷」が減る…荷減る…荷下がる…荷落ちる…

荷が落ちると言われ、思い当たることはないだろうか…
「シール工場」や「CD工場」と呼ばれる、大量のサンドバッグくんを奈落に落とす作業を。
ワリオバイクでステージを往復せず、すぐ奈落に乗り捨てる行為を。
ソニックでスプリングジャンプを無駄に繰り返す行為を。
対戦が始まらないからと、サンドバッグくんを大事に扱わず次々と奈落に落とす事を…
そう、この妖怪は邪険に扱われたアイテム達の恨みが結集し発生した妖怪だったのだ。

アイテム…荷が奈落に溜まることでサーバーに「負荷」が掛かり
サーバーエラーが起こるのかもしれない。
物を大切に使う…この妖怪を鎮めるために我々が取り組むべき事なのではないだろうか。

 

 

 

『サムス・アラン』

ゼロスーツサムスに変身した際、足下に転がるパワードスーツ…
僕はこれが妖怪だと思っていた。妙に吹っ飛ばし力があるし、狂ったように投げつけてくるし。
しかし色々考えてみたが、腑に落ちないところもあって更に追求してみた。

今回のサムス…パワードスーツを着たサムスは、あまり力強さを感じない。
スマッシュ攻撃はどれも頼りないし、ジャンプ攻撃も投げも頼りない。
最大溜めチャージショットで及第点ってくらいだろうか。
そしてスーツを脱いだゼロスーツサムスは…何故か力強く感じるのだ。

必殺技、ジャンプ攻撃は格段に強くなり、スマッシュ攻撃はリーチが伸び使いやすくなり
そして移動スピードが上がっていると利点ばかり増えているのだ。
パワードスーツを脱いだのだから弱くならないと
なんとなく合点がいかないものだが強くなってしまう不思議…
そう考えると、これはパワードスーツが足枷になっているから…なのではないだろうか。
足枷となるスーツ、投げると痛い…つまりはこのスーツはかなり重い…

…そう考えていくと、実は恐ろしいのはこのスーツを着て普通に戦っている
サムス・アランなのではないだろうか…

 

 

 

『カイオーガ様』

「スマブラXで誰が一番か」
何度となく議題に上がり簡単には結論が出ない話題である。
ファルコだろ、スネークだよ、いやゼルダ、いやいやピカが、
それならアイク、マルスが上だ、ゲーム&ウォッチを忘れてないか…
等々、様々な意見が交わされるが結論が出ることはない。まあ弱いキャラに関しては…

しかしこの「カイオーガ」は、このゲームの中で
一番決定力を持ち合わせていると言えるのではないだろうか。
カイオーガはモンスターボールから現れるポケモンで、ダメージの無い水を噴射するだけなのだが
この水噴射がマリオやゼニガメのそれとは比較出来ない程のパワーと範囲で
狙われたキャラは絡みつくような水と巧みな移動に抗うことが出来ず
確実に一人以上は場外へ運んでくれるのだ。
出現率はそう高くはないのだが、出現させたプレイヤーには至福の時間を、敵には絶望の時間を味あわせる。
そんなカイオーガをスマブラプレイヤーは「カイオーガ様」と崇め奉っている。

決定力はカイオーガ様より少し弱いが、似たような妖怪でアシストフィギュアの「ロビン様」も居る。

 

 

 

『呪いのハリセン』

スマブラXには様々なアイテムが存在し、それらがランダムに出現することで
試合を不確実に、そして様々なドラマを生み出す要因とさせている。
そんなアイテムの中に、この「呪いのハリセン」が紛れていることがあるのだ。

呪いのハリセンを拾ったキャラは、狂ったようにハリセンを振り続け、他のプレイヤーに襲いかかる。
今回のスマブラではハリセンでの連続攻撃がとても抜けづらくなっていて
普通のハリセンならば、数回だけ殴ったり投げつけたり捨てたりすることも出来るのだが
呪いのハリセンに冒されたプレイヤーは、ひたすら他のプレイヤーを殴り続け、頃合いを見計らいKO、
そして違うプレイヤーに狙いを付けまた…という行為を繰り返すのだ。

呪いに冒されたプレイヤーは拾った直後に数回素振りをしたり、狂ったように近寄ってくるので
出来る限り近寄らない…そして襲われたプレイヤーを助けるため遠距離攻撃を心掛けるようにしよう。
解決法の一つとしてアイテムスイッチのハリセンをオフにすれば呪いのハリセン出現することはなくなる。

呪いは強い意志の力があれば罹ることはない。他のプレイヤーを思いやる心さえあれば…

 

 

 

『ころばしさん』

4人対戦、色々なステージ、ランダム出現のアイテム等で
様々な戦闘模様を描き出すスマブラシリーズ。
今作スマブラXで一つ不確定要素が追加された。「転び」だ。
ダッシュや前スマッシュ等、前方向にスティック入力した時に起こる現象で
何かに躓くようにステンと転んでしまう。

少しの間行動不能になるだけなのだが、ダッシュやスマッシュを多用するプレイヤーには鬱陶しいものだ。
サドンデス等の肝心な場面で転んでしまっては目も当てられない。
しかし様々なヒーローヒロインが集まったこのゲーム、言うなれば超一流アスリートだらけなのに
こんなにステンステンとよく転ぶのもちょっと不自然なものである。

僕はそこに前作から消えたあるキャラの技「念力」を思い出す…
あいつが妖怪「ころばしさん」なんじゃないかと。
今日は妙に転ぶ気がする…そう思った人はこう言うといい。
「ころばしさん、ころばしさん、今回あなたの出番はないですよ」
しかしころばしさんを待ち望んだ声が多いので、なかなか帰ってはくれませんが…

 

 

 

『アイスバーグ』

アイスクライマーの最後の切り札「アイスバーグ」は
アイスバーグ…氷山を画面のステージ中央に召喚するというダイナミックな切り札である。
氷山からは冷気が吹き出し、敵はその冷気でダメージを受け、たまに凍り付いたりもする。
中央にドンと現れるので足場がほとんど無くなるのだが、敵が場外に落ちることはあまり無い。
それは冷気によりダメージを受けることで、いつでもジャンプが出来る状態になるからだ。
技を出された方は、冷気を喰らわない場所に避難し
アイスクライマーの直接攻撃を防いでいればだいたい対処出来てしまう。

この技は逆にアイスクライマー側に不利に働くことがあるのだ。
アイスクライマーは防寒具で冷気によるダメージは受けない。
そのせいで氷山によって狭くなったステージで敵を追撃しようと躍起になり
足場に乗れず、アイスバーグから滑落していってしまうことがよくあるのだ。
平凡なステージでは簡単に逃げられ、地形が複雑で足場の少ないステージだと
アイスクライマーが一番危険という、なんとも恐ろしい妖山となってしまうのである。

自然をなめてはいけない…ちょっとした過信が命取りになってしまうのだ。

 

 

by 911さん(お絵描きゲーム板)

 

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